Story

‐哲学というにはおおげさな、3つの話

四方幸

自分/ 同志/ 地域/ 環境

商いの心得として、三方良し
(売り手、買い手、世間が皆満足する)という言葉があります。
荷詩樹家 SPACEsでは、それをもじって「四方幸」を判断基準として設けています。

良い悪いのジャッジは、時代によっても人によっても変わるので、
できるだけお互いが幸せになれる選択肢を選ぶ。なければ創りたいと思っています。

  1. 自分

    なんにせよ、
    自分が幸せじゃないと始まりません。

    あまりに幸せだから、
    あの人にも優しくするか。
    と思えたら、周りにいるみんなにもメリットがあります。
    心身ともに、自分を大切に。

  2. 同志

    何かしらの縁あって出会い、同じものを良いと思って、今一緒にいる人。
    一緒に暮らす人や働く人、
    応援してくれるお客さんかもしれません。

    分かり合える部分もあれば、
    全く相容れない部分もきっとあるけど、
    自分の幸せと相手の幸せが
    重なる部分を探して、
    ともに過ごせる限られた時間を
    大切にしたいです。

  3. 地域

    荷詩樹家 SPACEsがあるのは
    池田町という町です。

    昔は商人の町として栄えた池田町。
    今は、空き店舗が多いとか、若者が歩いていないとか、安曇野から大町への通り道になってるとか、
    あげくの果てには、何もないとか言われています。(聞いた話よ?)

    わたしたちの目線から見える池田町の素敵なところをたくさん取り入れながら、
    地域の方にとっても自慢の場所になるように、と想いをこめて
    暮らしと商いをしています。

  4. 環境(ヒト科以外の生物も)

    最後は地球と他の生物の幸せも考えたいところです。

    私たち人も、生態系の一部。
    豊かな自然が続けば続くほど、
    私たちの生活も豊かなものになります。

    いつまでも美味しい空気、水、ご飯
    美しい海や山を楽しめるよう、
    つど環境への負荷を考慮して、暮らしと商いをしていきます。

プロジェクトのある人生

これだ!っていうものが
見つからなくて、
SNS見てはちょっと落ち込んで、
散々自己分析しても、
実際の行動にはうつせなくて、
理想はあるけどいまいち
行き方がわからなくて。

情報ばかり吸い込んで、どんどん頭でっかちになっていたら、
SPACEsでプロジェクトに
参加してみてください。
得るものがあったりなかったり、するかもしれません。


「プロジェクトのある人生」

プロジェクトのある人生は楽しい。
ゴールに向かって、
進んで行く感覚があるから。

プロジェクトは、
みんなと喧嘩したっていい。
本気でぶつかることで、自分を前に進めることになるから。

プロジェクトは、サボったっていい。
やめずに長く走り続けることが、最後には成果につながるから。

プロジェクトは、延長したっていい。
そこで大事なことを
見つけられたってことだから。

プロジェクトは、途中で帰ったっていい。
自分にとってもっと大事なことを見つけられたってことだから。

プロジェクトは、
成功してもしなくてもいい。
取り組んだこと自体が、一生の財産になって行くから。

プロジェクトのある人生は楽しい。
明日の心配もしない。
来週の予定も考えない。
目の前のことに、集中する人生になるから。

心と体が一緒にいられるように

ミヒャエル・エンデが書いた、『エンデのメモ箱』(田村都志夫訳、岩波書店)の中に
その一節はあります。


「もう何年も前の話だが、
遺跡発掘のために中米の内陸へ探検行した学術チームの報告を
読んだことがある。
携行する荷物の運搬のため、幾人かのインディオを強力として雇った。
この探検にはこまかな日程表が組まれていた。初めの四日間は思ったよりも先へ進めた。
強力は屈強で、おとなしい男たちである。日程表は守られた。

だが五日目に突然インディオは先へ進むことを拒否した。
インディオたちは黙って円になり、地面に座ると、どうしても荷物を担ごうとしなかった。
学者たちは賃金を釣り上げる手に出たが、それも功を奏しないとわかると、
インディオたちをののしり、最後には銃で脅かしさえした。
インディオたちは無言で円陣を組み、座り続けた。
学者たちはどうすればよいかわからなくなり、ついにはあきらめた。
日程はとっくに過ぎていた。

そのとき ― 二日過ぎていた ― 突然、インディオたちはいっせいに立ち上がり、
荷物をまた担ぐと、賃金の値上げも要求せず、命令もなしに、予定された道をまた歩きだした。
学者たちはこの奇妙な行動がさっぱり理解できなかった。
インディオたちは口をつぐみ、説明しようとしなかった。

ずいぶん日にちが経ってから、
白人の幾人かとインディオの間にある種の信頼関係ができたとき、
はじめて強力の一人が
次のように答えた。

「早く歩きすぎた」
とインディオは話した
「だから、われわれの魂が追いつくまで、待たなければならなかった」」

自分の心と体がちゃんと一緒にいる状態で、
日々の暮らしや、プロジェクトを進めていきましょう。

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